思い通りに写真を撮りたい

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喜びも悲しみも幾年月 

ときどき無性に海を見たくなるときがあります。
若いとき山ばかり行ってた反動なんでしょうか・・・

海へ行くといっても、せいぜいが江の島や熱海辺り。
風光明媚な海はたくさんありますが、諸事情でそう遠くへ行けない現実。
それだけに昔行った海が懐かしい。

20年ほど前だろうかテレビで「ジャコ万と鉄」という映画を見てると、かつて行ったことのある海が出てました。
積丹半島にある島武意海岸です。
そこへ行ったのは高倉健さん主演の「駅・STATION」を見たときロケ地の増毛や雄冬に行きたくなり、そのついでにドライブしたからでした。
近くの入舸町で泊ったんですが、その夜宿では飲めや歌えやの宴会が夜中まで続きうるさいことこの上なく、女将になんとかならないのかというと遠洋へ出漁する漁師たちの歓送会なので我慢して欲しいとのこと。
この当時30歳を過ぎてたとはいえ、まだ人生とは何かなど知らなかった洟垂れ小僧の自分は、うるさくて寝られないと女将に文句をいうばかりでした。
漁師にしてみれば妻子と別れ半年から一年過ごさなければならず、それも板子一枚下は地獄の死ぬか生きるかの毎日。
そんな人生模様を知らず、ひたすら映画のロケ地になったところをめぐり歩いたものです。

高倉健さんといえば網走番外地で冬の北海道というイメージが強い。
その網走へ行ったとき知床半島や根室半島に寄りました。
根室駅前ではちょうどシーズンだったこともあり茹でた花咲ガニを売ってて、立ったまま一匹食べたことが思い出される。
その根室からムツゴロウ王国がある浜中へ行くのに原野のなか砂利道を延々と走り、指導標に従い左折し坂を上ると煌めく海が一面に広がってた。
荒涼とした原野が閉塞感なら海は開放感。
人っ子一人会わぬドライブで最高のステージでした。
浜中で食べたカキはおおぶりで美味しいことこの上なかった。
「遥かなる山の呼び声」でロケされたと思う別海や中標津をまわり網走へ戻ったものです。

私が初めて北海道へ行ったのは35年前。
友人宅へ行くと北海道から来た女性2人と知り合ったという写真を見せられ、そのうちの一人に魅せられ会いたいと手紙を書いたものです。
関東甲信越をくまなく出張してかなり忙しい身でしたが、夏目雅子のような清楚な女性に魂を奪われたとでもいうか・・・
それで千歳空港へ飛んで行くと、出迎えてくれたのはもう一人の方の女性でした。
友人が2人の顔と住所を混同してた勘違いで、なんともバツが悪い。
それでも気のいいその彼女は自分でなく友人の方だと思ってたといい、その友人にこちらが会いに来ることも話してあるのでと、その日の夕方2人きりで会わせてくれました。
その後も手紙と電話でやりとりしてたし何度か会いにも行きましたが、結局彼女の両親が内地の男性は信用できないということで彼女も親の反対を押し切ってまで結婚できないという始末。

そんなことで北海道行きが始まり、高倉健さんが出演した映画のロケ地巡りをした日々から35年が過ぎてます。
昭和から平成となり、それもいつしか27年たち違和感のない元号となってる。
それだけ昭和は遠くになりけりで、62年生きて来た今悲喜交々とした雑感が交錯してる。

身勝手な人間が多くなり今の若い者はといってた分別盛りの者まで、自分さえよければいいと思ってるのだろう。
右を向いても左を見ても馬鹿と阿呆の騙し合い。
ブラックバイトどころか大企業がもっと悪辣なことをしててもメディアは報じない。
いわんや政治家、それも政府与党が日本を駄目にしようとしててもだ。

敗戦から高度経済成長を成し遂げた昭和。
その時代にも自分さえよければいいという人間はいたが、それでも好景気に沸き返り小さな事には目を瞑れた。
それが今、目を瞑っててはやられじまいで生きていけなくなりそうな日本。
富める者は富み貧する者は貧する。
それが資本主義だといい弱者切り捨て。
それもこれも今の時代を動かしてる年代層に問題がありそうで、それをたしなめる長老がいないからだろう。
老いては子に従えというものの、老いてるからこその人生経験が豊富で役立つことをたくさん知ってるはずなのにそれを活かそうとしない。
最近目にした著名作家のエッセーに、自分が若いころあった史実を見聞することがなくなったのはそれだけ自分が長く生きてきたからだろうが、メディアの編集者に年寄りが少なくなって今の時代のことばかり注視してるからではないかと書いてた。

時代は変わる。
それとともに人間性も変わってしまいつつあり、テレビドラマや映画にしても子供というか若者向けばかりが目立ち万人向けのものが少ない。
そんななか日活ロマンポルノが見直されたりするのは、エロ映画とはいえ人間性を描いてるからではないか?
嗚呼~それにしても「遥かなる山の呼び声」のラストシーンで列車で刑務所へ護送される高倉健に、その妻というかいずれは一緒になったであろう倍賞千恵子にハナ肇が聞こえよがしに懲役が終わるのを待ってるとか近況をいう件。
泣かせればいいというものではないが、人を思いやるシーンが忘れられない。

そのハナ肇さんと田園調布の環八沿いにあったサウナで遭遇したことがあります。
ハナ肇さんが亡くなって久しいですが、今日は高倉健さんの一周忌。
この記事を書いてる今、高倉健さんを偲んでるファンの涙なのか雨が降ってます。

撮影機材 Nikon FE / Nikon Zoom Nikkor 43-86mm f3.5
青梅駅地下道の映画ポスター 高倉健さんはとにかく北海道を舞台にした映画が多い
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島武意海岸の屏風岩
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薫別川を遡上する鮭の群れ
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埋め立て前の小樽運河
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知床半島の土産物屋の熊と記念撮影
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大スターだった高倉健さんさえあと20年もすれば人々の記憶から消えてしまうのかも知れない。
人の一生など宇宙のなかでは刹那な存在にすぎない。
セミやトンボがひと夏で終焉するのと同じだろう。
だからこそ悔いのない一生を過ごそうと足掻いてるんですが・・・
喜びも悲しみも幾年月で62年生きてきたとはいえ、まだまだ感慨に更けてばかりいられない。
下町ロケットを見てまだテレビドラマも捨てたものではないと、胸を撫でおろしてばかりではしょうがないですからね~~~
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テーマ: 日本映画 | ジャンル: 映画 |  trackback: -- | comment: 4 | edit

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この記事に対するコメント

一番下の懐かしいお写真は印象深くはっきり記憶に残っています。

パンダ風の熊と健さんに負けず劣らずの男前さん(^^)

浅瀬を上る鮭の遡上は感動的ですね。

フィルム時代の懐かしい写真・・・感慨にふける価値の有る写真だと思います。

takke #- | URL | 2015/11/10 22:44 * edit *

takkeさんへ
いちばん下のは昔撮ったものでわずかに残ってるフィルムをスキャンし、それも自分の写真などほんのわずかしかないものです。
でっかい道 大きい道 北海道
そんなキャッチコピーにのせられたかのようにというのは嘘で、彼女に会いたいがためにいってた北海道です。
いずれは移住しようとも思い北海道新聞を取次してもらいアパートを探しまくってたのも今は昔で、もし行ってたなら寒さに堪えきれずそそくさと舞い戻ってたでしょう。
夢と希望に燃えてたそんな古い写真に、今という腐りきった時代に辟易するだけです。
昔はよかったという懐古趣味などでなく、そういう時代に戻さなくてはいけないと、つい先日も日にちを守らずゴミ出しした若者に苦言を呈しました。
その彼と一昨日顔をあわせるとこないだはすいませんと頭を下げたものです。
いつの間にか小言幸兵衛になってる自分。
嫌われようとなんであろうとそうしないと気がすまないというより、住みやすい地域にして行かなければと思ってるだけなんですけどね・・・
それでもこんな自分でいいのかと暗澹たる思いに沈むことが多々ありますが・・・

freecat #hdScUxTA | URL | 2015/11/11 01:09 * edit *

おはようございます。

北海道の彼女の友人、とても素敵な方ですね。
勘違いってちょっと辛いですから。

今は、素敵な思いでなのでしょうか?
結婚も縁なのでしょうか?

北海道は、3回くらい行きましたが、また行ってみたいですね。
心が大きくなるようで。

高倉健さんの最後の映画を観ました。(間違いがなければ)
「あなたへ」だったかしら?

一番下の写真の彼
素敵です(●^o^●)

Miyu #- | URL | 2015/11/11 07:03 * edit *

Miyuさんへ
千歳空港で出迎えられた時如何にショックだったのかが彼女にすぐ伝わったほどで、勘違いとはいえ罪作りな友人です。
とはいえ人のいい彼女に救われました。
その後新潟の女性との結婚を考えたこともありますが、バブル全盛時は経済だけでなく自分自身も狂ってたのか、目移りばかりしてるうち音信不通になってしまいました。
今はしかめっ面ばかりしてて、昔の写真とはずいぶん面相が変わったなぁと嘆いてるところでして・・・

freecat #hdScUxTA | URL | 2015/11/11 09:08 * edit *

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