2枚とも
逆光線で撮影してますが、上は背景が明るいので
プラス補正し、下は右半分だけでなく左にしても木の幹が暗かったので
マイナス補正しました。
逆光だからといって
プラス補正すればいいとは限らないし、
適正露出は自分で決めるものだと思ってます。

SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO
SS 1/320
F 6.3 +1.3
ISO 200

SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO
SS 1/120
F 6.3 -0.3
ISO 200
テーマ:撮影技法について - ジャンル:写真
どんな被写体もそうですが見たままに撮るのは難しい。
なにが難しいかといえば、肉眼で見たままの
階調表現です。
その
階調表現のポイントは露出ですが、どんなに高級なカメラやレンズを使おうと輝度差が激しいものをそっくり
階調表現するのは不可能だからです。
これはカメラセンサーとパソコンモニターにも係る問題でもありますが・・・
こちらがフィルムカメラを常用してたときネガフィルムの
ラチチェードはプラスマイナス2で、ポジフィルムだとプラスマイナス0.5だとよくいわれてました。
これがデジタルだと
ラチチェードからはずれたのでも画像処理である程度救えるものの、それでも限界はある。
黒つぶれは救えても白とびは救えないので撮影するときは若干マイナス補正しろとよくいわれてました。
カメラを手にしてから半世紀。
その間なんどもブランクがあるものの物覚えがよかった中学生から二十歳ごろまで、写友や先輩たちからいろんことを学んで頭に叩き込んでた。
それと並行しながら毎日カメラなどのカメラ雑誌で得た知識と、その経験則と勘であるていど適正露出がわかる。
適正露出がわかったところで上記のような理由ですべての階調を表現すること、すなわち見たままに撮るのは難しいというか不可能。
それだからこそ画像処理するし、そのためにRAWファイルで保存してる。
青空に映える
皇帝ダリアの
露出補正が
+2.3なら花弁は透けたように映り青空は白とびを起こす。
+2.0でも花弁と空はとんでる。
+1.0~1.3で花弁の白とびがなくなり空も見たまま青い。
それでも+0.7にしたのは左の花が反射してるのを少しでも抑えるためだし、ひまわりのように密集した蕊が明るくならないためです。
逆光での
測光モードはスポット測光がいいとされますが、こちらは慣れてる中央部重点測光にしてます。
スポット測光だと狙ったポイントをはずしてる可能性が高いからです。
手持ちでなく三脚利用ならスポット測光もいいですが、それだと測光したところいがいの
階調表現がどこまでされるのか不安なのが理由です。
また多分割測光だと表現できる階調は広くなりますが、逆光なのにのっぺりとした感じになりそうなので嫌いました。
かといってこれ以上コントラストを上げると白とび黒つぶれの範囲が広がりますからね・・・
撮影機材 PENTAX K-5Ⅱs / SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO
玉ボケの
皇帝ダリアとかつては茅葺屋根だった民家を背景にしたのも・・・
テーマ:撮影技法について - ジャンル:写真
キバナコスモスを見た目通り再現しようと画像処理してると、どんどん
パステル画のようになって質感が失われていった。
実際にはもっと明るかったのに、これ以上明るくしたら写真でなくなってしまう。
よく白とびとかハレーションを起こさないように撮るというが、肉眼で見たこの
キバナコスモス自身質感がない感じだった。
それだけ陽射しで反射を起こしてたのに、画像処理で質感を再現すること自体が無謀。
後ろのコスモスの輪郭が二線ボケのようになってるのも、無謀な画像処理のせいでしょう。
露出は難しいのに反射してるならなおさらですね~~~
テーマ:絵画風加工写真 - ジャンル:写真
梅や桜の花を
逆光で撮影する場合露出をマイナス補正すれば
ローキーになるし、プラス補正すればハイキーになりますが、特別な意図がない限り肉眼で見た通り写るように露出補正してます。
下の白梅は背景が暗くしずみ黒に白ではあまりいいイメージではない。
それで背景の諧調がつぶれないよう測光モードを多分割にしました。
そうすれば背景があるていど表現され単調にならないのではとの思いです。
それでも花びらが白飛びしないようにかなりマイナス補正しなければならず、下の画像のうち暗いのはほとんどが-1,3-2,0まで切り詰めざるをえませんでした。
カメラのモニターは花びらが白飛びしてないように見えてもPCに転送して見ると白飛びしてました。
ということはもっとマイナス補正をしなければならないんですが、そうすると多分割測光でも背景がほとんど潰れて真っ黒になってしまう。
カメラ内臓の露出計が反射光式なのに対し、
単体露出計は
入射光式を備えてて正確な露出値を測定できます。
それでも
入射光式単体露出計は被写体に近づけて測光しなければならないしので、離れてる被写体では無理だし使い方が難しく、素人に毛の生えたような自分には使いこなせない。
ということで露出値を替え、何枚も撮らざるを得ないのが実情です。
撮影機材 PENTAX K-5Ⅱs / SIGMA 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
テーマ:撮影技法について - ジャンル:写真
花を撮影してていつも思うのは背景のボケ具合です。
被写体にする花をくっきり浮かび上がらせるには
マクロレンズでの撮影が常套手段でしょうが、
被写界深度が浅くなる
マクロレンズだと三脚を使用しないとかなりブレます。
マクロレンズに限らず普通のレンズでも、焦点距離の数値より大きなシャッタースピードに設定しなければブレるといわれます。
カメラを始めて間がない人はたいがいキットズームを使ってると思いますが、仮に18-200mmのズームで真ん中の100mmだとすれば、シャッタースピードを1/100以上で切ればブレないということです。
同じように200mmなら1/200以上です。
それでもブレてると感じることがないですか?
それは手ブレだけでなく、花自体が風で揺れてる可能性があります。
花をアップで撮る場合三脚を利用しても花自体が揺れるのでかなり難しいのに、それが手持ち撮影となればなおさらです。
それでも絞りを開ければシャッタースピードが速くなるので多少助かるんですが、そのぶん
被写界深度が浅くなります。
でも深度が浅ければ背景がボケる。
となれば花がくっきり浮き上がったように撮れる。
理屈としてはそうなるんですが、ズームレンズはマクロや
大口径単焦点のレンズに比べるとボケがあまり大きくないし、それにとろけるようなボケではありません。
これは各レンズによって違うので一概にどうこう言えませんが、背景を綺麗にぼかすなら
マクロレンズがやはり一番です。
それでも手持ちのレンズでなんとか背景をぼかしたい。
そのときは
最短撮影距離まで花にレンズを近づけ、なおかつ絞りを開けることです。
ただし開放値にすると周辺光量落ちにより暗くなったりしますので、一段絞ることをお勧めします。
下の画像は
絞りで変化するボケの違いを示したものです。
18-250mmズームで開放値がF3.5-6.3と単焦点に比較するとかなり暗いレンズで撮影してます。

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