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サルスベリ 2017年08月03日15:03:13 エンターテイメント コメント:0

ネットで散見される黒革の手帳の評判は、米倉涼子のがよかったとか、武井咲は貫禄がないとか・・・
ネット世代では米倉涼子がオリジナルと思ってるのが多いんでしょうが、こちらははるか昔本家本元の山本陽子主演作を見てるので前者の二人では物足りない気が・・・
ところが気になって今期の武井咲のをネットで見るとかなり面白い。
なにが面白いかといえば、清純な役ばかり演じてきた武井咲が悪女を熱演してるからです。

パソコンを購入した2000年にホームページビルダーで自社のホームページを立ち上げようとしたものの思うようにできず、合間に田宮二郎高原へいらっしゃいや白い巨塔をテーマにしたサイトをよく見てました。
この数年前田宮二郎のドラマが何度か再放送されてたからです。
とくに山田太一原作の高原へいらっしゃいは、毎回見終えると次回はどうなるのかと心がわくわくさせるハッピーエンドの物語で、1976年当時の本放送中こちらは出張で新潟に行くのに、ビデオで留守録するも2週間で8番組までしかできないのに1か月余りかかってしまいました。
それで出張先の木賃宿で見たものです。
それが佐藤浩市でリメイクすることになったのはこちらがネットを始めて間がない頃でした。
佐藤浩市もそうですがテーマ曲が浜崎あゆみ。
この選択だけでもオリジナル派からはものすごいブーイングだったし、柴田光太郎田宮二郎の長男で瓜二つだし佐藤浩市なんかよりずっといいと批判めいた書き込みが凄かったのを覚えてます。
現に制作サイドのTBSはリメイクするにあたり、柴田光太郎に打診するも断られ佐藤浩市に決定した経緯がある。
テーマ曲にしても小室等のお早うの朝は、のんびりしたカントリー調でドラマの雰囲気に凄くマッチしてた。

高原へいらっしゃいのサイトが数多あるなかで懇意にしてた管理人が、ドラマの舞台となった野辺山の八ヶ岳高原ヒュッテでオフ会を呼びかけてました。
それに参加したのは自分をふくめて10人前後だったか・・・
最後はヒュッテの中庭でお早うの朝を皆で歌って散会しました。
オフ会後に佐藤浩市でリメイクすることがわかると、ほとんどがオリジナルを損なうのではという書き込みが凄かったです。
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それから15年ほどたった今、黒革の手帳がリメイクされてる。
米倉涼子のがいいに決まってるし、武井咲なんてとんでもないという風評に、はは~ん・・・
高原へいらっしゃいがリメイクされたときの自分たちと同じ思いをしてるのが多いのかと。
それでも見れば武井咲は清純派とか可愛い子ちゃんだけでなく、あの大きな目で悪女を力演してて山本陽子に相通じるものを感じました。

オリジナルであろうとリメイクだろうと、初めに見たものをいいと思うのが大半でしょう。
だからネット世代では米倉涼子がいいというのがいても山本陽子の名は挙がってないし、武井咲に対し批判めいたものが多い。
思い込みというのはこういうことなのかと妙に納得してしまう。

記事をアップするまえに武井咲の黒革の手帳についてトピックを見たら概ねいい評価を得てました。
可愛い子ちゃんだけだったのが演技派になってきたということですね~~~
※敬称を略させていただきました

安倍政権発足時70パーセントを超える支持率だったのが、今や20パーセント台半ばまで落ち込んでる。
北朝鮮による日本人拉致問題をマッチポンプにしたかどうかはともかく、安倍政権発足時は被害者救援を最優先課題とするもいっこうに進展してない。
そこに持って来て降って湧いたように北朝鮮がICBMの打ち上げを成功させてる脅威。
これでは憲法改正に反対してる人たちが、有事立法で解決できるにしても賛成せざる得ない風潮に同意してしまうかも知れない。
忖度がどうのこうのとか・・・思い込みというのはそうしたものでしょう。
田原総一朗が安倍晋三と会談しなにやら秘策を提言したとか・・・
それは北朝鮮による拉致被害者救済問題をふくめて訪朝しアメリカとの橋渡しをし、北朝鮮の矛先を収めさせれば内閣の支持率も上がるとの打算なのか?
それはともかく拉致被害者救済をマッチポンプで終わらせることなく、横田めぐみさんら被害者たちを一刻も早く帰国させ両親に会わせるべきでしょう。

夏だというのに肌寒さを感じる異様な天気。
猿が落ちるからサルスベリというけど落ちずに登るらしいし、人だって滑らず登るかも知れない。
有権者より自己保身に奔走する政治屋は、滑って落ちて地団駄踏まねば弱者の気持ちがわからないのが多いのでは?

撮影機材 PENTAX K-5Ⅱs / SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO
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テーマ:懐かしドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

田宮五郎さんがくも膜下出血で逝去 2014年11月11日20:25:13 エンターテイメント コメント:2

田宮二郎さんの次男である田宮五郎さんがくも膜下出血で逝去されました。
2年前くも膜下出血で倒れたもののタレントの浅野ゆう子さんの懸命な看護により一命をとりとめリハビリをしながら俳優業復帰を目指してたものの、その夢を叶えることなく急逝されました。
謹んでご冥福を祈るしだいです。

田宮五郎さんがなぜ俳優を目指したか知りませんが、両親ともに俳優だったし兄の柴田光太郎さんがレポーターから役者になったことで刺激されたことは想像に難くありません。
というより子供のころから俳優になりたかったようですが、田宮さん自身社会人生活をあまり経験することなく俳優になったことで、役者になるならいろんな人生経験を積んでからのがいいとアドバイスしたそうです。
それを守るかのように60数種の職業を転々とし、一時は兄の柴田光太郎さんと一緒に大田市場内で食堂の経営をしてたことがあります。
この当時柴田光太郎さんとネットで交流してたし、蒲田で奥さんと一緒のところを見たことがあります。
そのとき弟さんがいることは知ってましたが、田宮二郎さんのテレビドラマ「高原へいらっしゃい」を佐藤浩市さんでリメイクしたことで役者をしてた長男の光太郎さんに脚光があてられてて、弟の五郎さんが役者を目指してることは知りませんでした。

その高原へいいらっしゃいの舞台となったのが野辺山の八ヶ岳高原ヒュッテです。
山田太一氏が脚本を書いたドラマは、廃館と化した高原のホテルを都会で傷ついた若者たちを騙すように雇って再オープンさせる内容ですが、悲喜こもごものなかにもペーソスがあふれるドラマでした。
そのリメイク版を柴田光太郎さんが主演の面川清次役としてオファーされたそうですが断ったそうです。
このとき次男の田宮五郎さんが役者をしてたなら父親と同じ役を引き受けたかもしれないと思うと、39歳で役者になるのは遅すぎたのではと思ってしまいます。

田宮五郎さんは父親の田宮二郎さんから受けたアドバイスを守ったがため、役者デビューがあまりにも遅すぎたし、健在だったならいろんな役に挑みたかったでしょう。
くも膜下出血で倒れ一時は昏睡状態。
それを克服しこの2年間リハビリに専念しながら役者復帰に励んでたはず。
その志半ばで急逝しましたが、その2年間何を思ってたんでしょうか?

2004年2月、私は夜中に腹痛で起きることが何度かありました。
街医者に行くと胆嚢炎との診断でしたが薬を飲んでも痛みは治まらない。
それで違う医者へ行くと胆のうがんの疑いがあるとのことで総合病院へ行き精密検査すると、胆嚢どころか膵臓に癌が浸潤してる可能性があるといわれ、目の前が真っ暗になったものです。
緊急に手術しなければいけないということでなかったのが幸いというか、それでも手術しなければ生きていけないだろうといわれたのはかなりショックでした。

総合病院の医師にそう診断された足で電車に乗り、そのまま野辺山に向かいました。
ホテル再建の資金は300万しかないというのにコック長が自分の料理にはこの食器でないとだめだと50万も買い込んでしまう。
再オープンが近づき予約客が来るというのにボイラーが壊れ100万もかかるという。
そんなことを乗り越え詐欺師まがいのカメラマンが雑誌にホテルのことを紹介したことでいっきに予約が殺到し、無事ハッピーエンドを迎えた「高原へいらっしゃい」というテレビドラマ。
なにか辛いことがあるたびに繰り返し見てた高原へいらっしゃいは他愛ないといえばそれまでですが、私にとってはバイブル的存在でした。
そんなことで癌を宣告された私は無意識のうち野辺山へ向かってたんでしょう。

八ヶ岳高原ヒュッテに着くとかつては盛業してたものの老朽化してる。
1976年にドラマが放送されたときはホテルとして営業してたのに、もう20年以上も前から喫茶店とレストランの季節営業だけ。
このドラマを見てから40年ちかくたち、そのあいだ私はなにをしてきたんだろうか?
そしてこの先どうなるんだろうか・・・
癌宣告を家族にいうにもいえず、八ヶ岳高原ヒュッテを前に田宮二郎さんならどうするんだろうかとか・・・

幸いなことに膵臓に癌は浸潤しておらず、手術は胆嚢切除だけで済み、脊髄狭窄症や神経痛などに悩まされながらも、今なんとか生きてます。
亡くなられた田宮五郎さんはリハビリしてた2年間いろんな夢を見てたことでしょう。
47歳という若さで人生の幕を下ろさなければならなかったことが人ごとに思えません。
今頃天国で父親の田宮二郎さんと再会して祝宴をあげてるかもしれません。
短かった人生はあまりにも寂しいですが、父親と一緒になれて喜んでることを願うばかりです。

クローズアップ現代では「ペットと孤立する高齢者 老いの日々をどう生きる」では入院しなくてはならない状態なのに、飼ってる犬や猫をほったらかすことはできないことをテーマにしてました。
ペットを家族同様に思い、そのペットを見殺しにできない現実。
その葛藤を取り上げてました。

生きる。
それとは逆の死生観。
田宮五郎さんの急逝にいろんなことを考えてしまいます。

2004年4月野辺山へ行ったとき撮影したものです。
八ヶ岳高原ヒュッテは改修工事をしてるさいちゅうでした。
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被写体を見つける 2014年08月27日20:06:04 カメラや写真撮影についての戯言 コメント:2

皆さん被写体を見つけるのにどうしてるんでしょう?
今日はあそこへあれを撮りに行こうと目的が決まってるなら、あとはどう撮ろうかが問題ですが、目的を決めずにカメラを持ち出した場合、これはというものに出会わない限りシャッターを押せないというか押す気になれません。

下の各画像はクリックすると全体が見られます。

昨日掲載したのもそうですが、今日も同じところで撮影したものを掲載します。
それがどういうところかといえば、こんな感じです。
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畑に芙蓉が咲いてますが向きが悪い。
かといって他人様の畑の仲に入る訳にいきません。
それなら、目いっぱい近づいたらどうなるか?
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これでもいいかという感じですが、面白みに欠ける。
で、ほかを探すと開花してるのがあり、シベの向きもいい。
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でもこれだと背景のボケがうるさいので、思いきりトリミングしました。
それによりうるさい背景があまり気にならなくなり、画面自体引き締まったように見えます。
flower_summer_0005.jpg

これが公園で好き勝手なアングルで撮影できるなら違う構図にしたかも知れませんが、私有地なのでそうもいきません。
それでも画像処理でなんとかなるだろうという思いで撮影してみました。
ありがちな構図もこれだけクローズアップすると、シベが繊細で産毛まで写ってる。
その右は花房だろうか?
それが非現実な世界を思わせる。
欲をいえば花弁がもっと右端になってればくっきり感が増したのかと・・・

墓参りのついでになにか撮れればいいという思いで付近をぶらっと歩き、なにかいい被写体はないかと見まわす。
畑と地蔵様に藪の崖下を流れる薄暗い小さな川と空しか目に入らない。
それで思ったのは、夏ならカンゾウと芙蓉だろうと。
行きがけの駄賃ですが、こうして被写体を見つけられることが有難かった。
ほかになにか目的があるなら目を向けてなかったかも知れない。
それをあえて撮影した。
それでどう撮ろうかと考える。
それこそが被写体を見つけるコツではないかと・・・

永い間写真をやってると、どれもこれもありふれたように見えてしまう。
そのくせ旅に出れば見るものすべてが新鮮に感じ、バチバチシャッターを押しまくる。
ま、ほとんどが記念写真みたいなもので、これはいいと思えるようなものは百枚撮っても一枚あるかどうか?
それが普段見慣れたものであれば、シャッターを押すこと自体少ない。
それで被写体がないと嘆く始末。

なんども行ってる江の島へ今年初めて行きましたが、見慣れた光景になってて新鮮味がない。
それでも往復4時間近くかけてるのだからと、岩屋の磯まで往復しましたが凡人の感覚ではなにひとつ目新しいものを見つけられませんでした。
これが夕暮れまでいられたらと負け惜しみいったところで、はじめから夕方までに帰宅すると決めてることなのだからしょうがない。
限られた時間内でも、物を見る目を絶えず研ぎ澄ませてれば、必ず何か被写体を発見できると思うんですけどね・・・

被写体を見つける
それは写真を撮る者にとって、常に課題でしょうね~~~



今日の独り言 加山雄三田宮二郎
神保町シアターで喜寿を迎えた加山雄三の特集をしてます。
黒澤明監督の赤ひげや、出世作の若大将シリーズもいいんですが、私がなかでも見たかったのは沢井桂子さんがヒロイン役になったお嫁においでです。
今おおかたの女性が失ってしまってる楚々とした雰囲気の沢井桂子さんを、テレビや映画で見なくなってから30年以上たつんだろうか?
そんな思いで見に行こうとしてましたが、スケジュールを見ると「豹は走った」がありました。
これ見逃してて、嗚呼という感じでこれだと思いましたよ。
この映画封切られた当時もそうですがネット全盛の今も、ニヒルな田宮二郎がいいと絶賛されてます。
加山雄三は若大将のイメージがあまりにも強く、同じような内容の「狙撃」にしても興行的にあまりヒットしなかったようです。
それでも豹は走ったを見たく今日行ったんですが、観客のほとんどが六十代以上。
加山雄三田宮二郎のどちらを目当てに行ったのか定かでありませんが、私はもちろん田宮二郎です。
悪名や犬シリーズ、それに白い巨塔でいっきに惹かれ、他人同士や高原へいらっしゃいで軽妙洒脱だけでなくニヒルさも忘れない中ユーモアをまじえた演技に魅せられてました。
そんな思いで豹は走ったを見たんですが、今から44年も前の映画ですから演技云々より当時の時代背景に目を奪われる始末。
で、ネットで田宮二郎のが圧倒的にいいという評判はともかく、見終えたとき思ったのは加山雄三もそれなりにニヒルな役をこなしてたのかと・・・
それでも思うのは、田宮二郎が今生存してたなら、どんな演技をしてるのだろうか?
あいかわらずニヒルなプレーボーイをこなしてるのか?
敬称は略させていただきました。

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テーマ:撮影技法について - ジャンル:写真

八ヶ岳高原ヒュッテ 2014年07月03日17:35:55 旅行 コメント:2

八ヶ岳高原ヒュッテに初めて行ったのは30年ほど前甲府近くに1年ばかりいた時のこと。
そのとき田宮二郎さんの「高原へいらっしゃい」というテレビドラマが再放送されてて、甲府からなら近いので行ってみようと・・・

このドラマは10年ほどまえ佐藤浩市さんと井川遥さんらによってリメイクされましたが、オリジナルの田宮二郎さんと前田吟さん、それに由美かおるさんと池波志乃さんらの1976年に本放送されたときはディスカバージャパンやアンノン族の影響で旅行ブームが定着してるなか、その陰で客入りが悪く経営に苦しんでたリゾートホテルの裏側を描いてるドラマでした。

そのドラマでホテルとして使われたのが八ヶ岳高原ヒュッテです。
今では建物全体が老朽化してるため、春から秋ぐちまで喫茶店とレストランだけの季節営業で、宿泊はできません。 

夏でも涼しい高原にあり、吹き渡る風が心地いい。
少し足を伸ばせば八ヶ岳を手に取るように見える景勝地があちこちにあるし、一度行かれてみてはいかがでしょうか~

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私がパソコンをはじめた数年後、高原へいらっしゃいというサイトがありオフ会に参加しました。
会場は当然八ヶ岳高原ヒュッテで、そこでサイトの運営者と高原へいらっしゃいのファンたち10数名の方達とドラマの主題歌を歌って解散しました。
ネットの交流というと出会い系ばかりが話題になりますが、この当時オフ会で事件が起きたなど聞いたことないし、健全な人ばかりだったのに今という時代が信じられないです。
ネットも使い方しだいで知らない世界を楽しめるんですけどね~~~ 


夕べ見た夢の中で 僕は石になっていた
見知らぬ街で人に踏まれ 声を限りに叫んでた・・・


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