天知る地知る我知る汝知るとはいうけれど・・・

昔一年ばかりですが山梨県は竜王町にいたことがあります。
富士川べりに位置し田園風景がそこかしこで見られたものですが、それも今は昔で宅地化が進んでます。
この富士川を境に東を峡東地区と峡西地区に分けられてます。

峡西地区は白根町や櫛形町に増穂町などがありましたが、平成の大合併により竜王町同様消滅し南アルプス市となってます。
増穂町出身の共産党員で作家の熊王徳平を知ったのは竜王町から帰京しかなり経った頃、図書館で故郷文学シリーズを偶然見つけたときでした。
熊王徳平という名前に惹かれたし、甲州商人が歩いた跡はぺんぺん草も生えないといわれたのを聞いてたこともあり、それがタイトルとなってる「甲州商人」や人絹を正絹と偽って農家に売りつける「狐と狸」などの行商人シリーズに腹を抱え笑いながら読んだものです。
峡西地区は峡東地区に比べると平地が少なく当然農地も少ない。
なにしろ南アルプスの山懐にあり気候も厳しい。
そういうことで生活が苦しく嘘も方便の行商人が多かったのかも知れません。

はるか昔そんな甲州商人に声をかけられました。
勤めてた繊維会社がつぶれ退職金がわりに商品をもらったのを売りさばいて糊口をしのいでるというのが、純毛のスーツを買わないかと。
高校生なのでスーツなど着ないといえばスラックスだけでもどうかと。
VANKENTとかのトラッド系ばかり着用しててコットンパンツは何本もあるものの、純毛のスラックスは持ってなかったので欲しくても高校生の自分には手が出ない。
そうした心情を推し量るかのように値段をどんどん下げてくるし、マッチの炎を生地に近づけ本物だと見せてたのが、こちらが気に入ったものはどうか試してくれといってもマッチに火をつけなかったことで買わなかった。
今思えば、まさに狐と狸の原作そのものの甲州商人にくすっと笑いが込み上げてきます。

そんな狐と狸の馬鹿し合いは許せても、今の世の中許せないことがあまりにも多い。
安倍晋三と昭惠夫婦が絡んだモリカケ疑惑は加計学園による獣医学部新設に飛び火してるし、それにかかわる文書改竄やら破棄問題。
公職者たちのセクハラ疑惑や日大アメフトの悪質な反則タックルなど、数え上げればきりがない。
したしないの水掛け論で煙に巻く当事者に天知る地知る我知る汝知るといっても馬耳東風なんでしょう。

天知る地知る我知る汝知る馬耳東風
チョッキンされてるあたしの耳でもなんでもよく聞こえるのに~~~
悪事千里を走るともいうし~~~
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旅先での夜

お盆だというのに墓参りどころか近所への外出もほとんどすることなく自宅にいましたが、皆さんは海外や海山へ、そして安近短であろうとお盆休みを楽しんだことでしょう。
昔なら私とてお盆や正月休みいがい、連休がとれるとあちこちへ行ってました。

私が一都一道二府43県で行ってないのは沖縄と高知に徳島だけです。
それ以外なんらかの形で行ってますが、最も多くいってるのが山梨県です。
それは姉が嫁いだ先でありその義兄の関係で山梨県内で一年ばかり仕事をしたことがあり、そのときに山梨のよさを知ったからです。
海がないのに寿司屋が多く、アワビの煮貝が特産になってる。
山あり川ありで日本一の富士山は静岡県とまたがってますが、俗にいう裏富士は穏やかに見える表富士と違い端正で男性的。
標高二位の北岳も山梨県にある。

昔、甲州商人が歩いた後はぺんぺん草も生えないといわれました。
山梨県増穂町出身の熊王徳平がその甲州商人気質を現した「狐と狸」は小説のみならず、加藤大助や森繁久彌に夏木陽介らの出演で映画化されました。
粗悪な反物を絹と偽って行商する詐欺集団ともいうべき手口が小説では事細かに書かれてて非常に面白かったのを覚えてますが、残念なことに映画は見たのかどうか・・・なにしろ制作年度が1959年でまだ小学校へ上がる前のことなので、見たとしても記憶が曖昧だし他の映画とあれこれ混同してる気がしてならない。
加藤大介に森繁、それに山茶花究や上田吉二郎とか清川虹子とくれば当時の映画に出ずっぱりでしたからね~

そんな熊王徳平は床屋の倅でしたが文学に目覚めた。
それもプロレタリア作家として頭角を現し、直木賞と芥川賞候補にも挙がったことがあります。
そんな彼の郷里増穂町へ30年以上も前仕事で行ったことがありますが、6年ほど前かデジイチを初めて購入したときにも行きました。

私が山梨へ初めて行ったのは半世紀も前のこと。
そして山を好きになり秩父へ足繁く行ったし、奥多摩湖を造るにあたり住民たちが清里へ移住したことを知り、彼らの足跡を紐解いていくと八ヶ岳開拓の祖といわれる安池興男氏の存在にたどり着き、彼を敬愛してやまず清里の萌木村そばで赤ちゃんペンションメープルを営んでる山田博幸さんに安池氏や開拓農民についての史実を伺ってから10年以上たつだろうか・・・

そんなこんなで山梨にはよく行ってたのに、のんびり温泉に入ってからもう6年もたってた。
なんてことのない夕暮れと夜の光景。
盆だというのにどこにも行かず昔の画像を整理してたらそんなのを見つけ、温泉に行ってたのかと・・・
旅先の夜は行った場所で何をするか決めますが、このときは湯村で温泉風情を撮ろうとしたのに寂れた温泉街は宿の看板さえネオンが乏しいし人が出歩いてる姿もなく、かつてにぎわってた湯村温泉の面影は全くなかった。

撮影機材 Nikon D90 AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-200mm f/3.5-5.6G IF-ED
night_0028.jpg night_0029.jpg   
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