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ピース又吉の「火花」を読みましたが・・・ 

この連休は行楽の秋とか食欲の秋を満喫されてる方が多いんでしょうね~
秋といえば夜長の読書。
このところ夜中に起きてしまい寝られないことが多く本を読んで眠気を誘ってますが、つい先日ようやくピース又吉の「火花」を読み終えました。

芥川賞受賞作ということで話題沸騰でしたが、読後感は和田アキ子ではありませんがつまらなかった?
登場人物の魅力が乏しく、それにストーリーが面白くなかった。
こう書くとけなしてるような感じになりますが、作者が何を書こうかというテーマは痛いほど伝わってきていいんですけどね~

同じようなテーマで書いてた花登筺「漫才師」をそのまえに読んでましたが、こちらは登場人物の魅力はあるものの、ストーリーテラーだけにストーリーに追われるような展開に物足りなさを感じてました。
花登筺とは小説家というより劇作家が本業ですが、細腕繁盛記やどてらい奴など根性物とか商人を描いた小説をかなり書いてます。
新幹線作家といわれるほど量産してた超売れっ子作家ですから、本人の意図することより出版社の意向で書いてるほうのが多かったでしょうし、商業作家らしい読みものでした。

その花登筺と似たような作家のひとりに梶山季之がいました。
こちらが描く小説はそれこそ魅力たっぷりの登場人物ばかりで、赤いダイヤは主人公の小塚慶太が房総の海で自殺を図ろうとするのを相場師の森玄一郎に助けられることから始まり、悪人を懲らしめながらあれよあれよという間に大金を手にして行く痛快無比な展開。

トップ屋だった梶山季之にしても超多忙を極めたベストセラー作家で入院中でも原稿を書きまくり、取材先の香港で45歳で亡くなったのは若いとき患った結核が尾を引いてたのかも知れませんが、サービス精神旺盛だったことで無理を重ねた過労が大きな原因でしょう。
その梶山季之が同じ広島県出身の佐々木久子に、どうしても直木賞をとりたいんだといってたのが叶わずじまい。
志高く善人の登場人物がいるかと思えば「悪人志願」では強盗慶太やピストルの堤として、彼の電鉄会社の創業者たちの裏側を描いてる。
ルポライター出身の視点はバラエティーに富んでて、登場人物の動向に一喜一憂させられたし波乱万丈のストーリー展開にやきもきさせられたものです。

そういう意味においてピース又吉の火花はあまりにも小さくまとまりすぎてる感がぬぐえない。
それでもお笑い芸人の彼がよくここまで書いたと感心したのも事実。
二作目を書くのかどうか知りませんが、もう少し華のある人物を描いてほしいしストーリーにしても、もっとドキドキするようにしてほしいと思うのは自分だけだろうか?
人物描写はできてるし文章構成が完璧なだけに、お笑い芸人が書いたから売れたではなく、作品自体に期待したいものです。

考える人はロダンですが、ピース又吉はこの猫のように考えながら書いてたんでしょうかね・・・
敬称は略させていただきました。

撮影機材 PENTAX K-5Ⅱs / smc PENTAX DFA MACRO 100mm F2.8 WR
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テーマ: 読書感想文 | ジャンル: 小説・文学 |  trackback: -- | comment: 2 | edit

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